はじめに:「成功」という言葉から連想されるもの
「成功」という言葉を聞いて、
真っ先に何を思い浮かべますか?
おそらく多くの人が、
「お金持ちになること」
「高い地位につくこと」
「有名になること」
といったイメージを抱くのではないでしょうか。
もちろん、「幸せになること」や
「充実した人生を送ること」を思い浮かべる人もいるかとは思います。
ですが、現代社会において「成功者」と言えば、
たいていは「富」や「名声」を手に入れた人を
指しているように思うのです。
「成功者」について説明されるときは
大抵「こんなに稼いでいるんだよ」とか、
「こんなことをしてきた人なんだよ」といった
「富」か「名声」について説明されますし、
「成功者になりたい!」という人も、
大抵「お金が欲しい」とか、
「もっと有名になりたい」とか、
そんな感じなので。
「成功ってそれだけじゃないよな~」と
僕は常々思ってきたことなので、
成功という言葉をできるかぎり使わないようにしています。
僕にとっての成功は
「富」や「名声」を手に入れることではありませんから。
資本主義が生み出した「成功」のイメージ
「富」と「名声」が成功の象徴とされている現状
なぜ、「成功」が
「富」や「名声」といったものと結びつけられがちなのでしょうか。
それは、おそらく資本主義社会の影響が大きいのだと思います。
資本主義社会では、
「より多くのお金を稼ぐこと」が善とされ、
「富」が成功の象徴とされてきました。
また、「名声」も、
「富」を得るための手段として重視されてきたのです。
しかし、本当にそれが「成功」なのでしょうか?
僕個人としては、
それは成功ではないと感じてしまうのです。
「成功」という言葉に縛られる危険性
僕たちは、「成功」という言葉に縛られ過ぎていないでしょうか?
「お金を稼がなければ」
「出世しなければ」
「有名にならなければ」・・・。
そんな風に考えてしまうと、
僕たちは常に焦りや不安を感じることになります。
ですが、「お金」や「出世」、「有名」になることが
本当にそこまで大切なことなのでしょうか?
本当に大切なものは何か?
本当に大切なものは何でしょう?
何を求めて生きているのでしょう?
「富」や「名声」を求めている人もいるでしょうけれども、
特に求めていない人も結構な数がいると思うんです。
例えば、
「家族や友人との絆」
「自分らしく生きること」
「社会に貢献すること」・・・。
そういったものこそが、
「成功」なのかもしれません。
「成功」という言葉の呪縛から解放されるために、僕たちに必要なのは、
「ウェルビーイング」という観点から人生を見つめ直すことではないでしょうか?
「ウェルビーイング」という観点から見た「成功」
「ウェルビーイング」とは何か
「ウェルビーイング」とは、
身体的にも、精神的にも、社会的にも、満たされた状態のことを指します。
僕個人としては、
「成功=ウェルビーイングな状態」と考えています。
つまり、
「健康であること」
「心が安定していること」
「良好な人間関係を築けていること」
「自分らしく生きられていること」
こういった状態が幸せな状態、かつ成功ではないかと思うのです。
「成功=ウェルビーイングな状態」という考え方
「幸せ」というと大げさかもしれません。
「ウェルビーイング=よい状態」なので、
「よい状態が続くこと」が成功なのではないかと思うのです。
「富」や「名声」も「よい状態」につながることではあるので、
それも成功と言えそうではあるんですが、
「富」や「名声」があっても、案外身体的、精神的、社会的には
満たされていないこともあります。
だから、「富」や「名声」を得ることは
必ずしも「成功」につながるとは限らない、というのが僕の主張です。
逆に、
「富」や「名声」によって
身体的にも精神的にも社会的にも満たされるのであれば、
それは素晴らしい成功だと思うのです。
ただ、「ウェルビーイング(よい状態)」を目指すうえで
必ずしも「富」や「名声」を必要とするわけではないよね、という話です。
本当に大事なことは、「富」や「名声」を追い求めることではなく、
自分にとって本当に大切なものは何なのかを見極めていくことだと思いますから。
まとめ
「成功とは何か?」
この問いに明確な答えはないとは思います。
でも、少なくとも言えるのは、
「富」や「名声」だけが「成功」ではないということ。
むしろ、「富」や「名声」を追い求めることで
「ウェルビーイング(よい状態)」から離れていく危険性もあるよ、ということ。
個人的に大切だと思うのは、
「心地よいな」と思えるような人生を歩めることだと思うんですよね。
だから、
「成功=ウェルビーイング(よい状態)」と
個人的には考えています。
もちろん、あくまで”個人的には”ですが。
で、「ウェルビーイング(よい状態)」を目指すために、
「富」の考え方をアップデートするといいんじゃないかな?と
個人的には思っているんですよね。
一般的には「富」は「お金」のことを指すかと思いますが、
もう一歩踏み込んで考えてみませんか?という提案です。
なので、次回は
「富とは何か?」についてお話していこうと思います。
それでは、また!